シュアポスト錠って何の薬?
糖尿病治療薬です。
■効能・効果 2型糖尿病
引用:添付文書
どんな特徴があるの?
糖尿病の薬の中でも、食後高血糖を抑えるための薬です。
食後高血糖とは
糖尿病でない健康な人でも食後は血糖値は上昇します。しかし、糖尿病の人の食後の血糖値は健康な人のそれよりもはるかに上昇します。食後高血糖は動脈硬化の進行に関係すると言われていますので、おさえる必要があります。
動脈硬化って何?それの何がダメなの?
血管(動脈)が固くなってしまうことを動脈硬化といいます。動脈硬化により血管が詰まりやすくなってしまう事が良くありません。脳の血管が詰まると→脳梗塞、心臓の血管が詰まると→心筋梗塞になります。これらは命に関わります。
飲み方は?
食事の直前に飲んでください。(※この薬における直前とは、30分前絶対ダメ!5分前ダメ。1分前OK。30秒前OK。1秒前OK。と思って下さい。)
一般的には朝・昼・夕の3回の食前に飲む薬ですが、その方に合わせて1日2回だったり1日1回で処方されることもあります。
■用法・用量
通常、成人にはレパグリニドとして1回0.25mgより開始し、1日3回毎食直前に経口投与する。維持用量は通常1回0.25~0.5mgで、必要に応じて適宜増減する。なお、1回量を1mgまで増量することができる。引用:添付文書
腎機能への影響は?
重度の腎機能障害のある患者は慎重投与に設定されていますが、基準はありますか?
血清クレアチニン値等による明確な基準値は設定していません。
なお、シュアポストの国内臨床試験ではクレアチニン値が2mg/dL以上の患者は除外されています(メトホルミン併用第3相試験では、クレアチニン値が男性1.3mg/dL以上、女性1.2mg/dL以上が除外)。
また、2型糖尿病患者(外国人)での検討では、腎機能正常患者と比べて、クレアチニンクリアランスが40~80mL/min の患者では薬物動態パラメータの変化はみられませんでしたが、20~39mL/minの患者ではAUC0-∞、Cmaxの増加、t1/2の延長がみられました。
出典:添付文書、インタビューフォーム引用:大日本住友製薬医薬情報ページ
大雑把に要約すると、「重度の腎機能障害患者に使ったデータが集まっていないので、使ってOKとも、使うのはNGとも言えない」という事です。
「腎機能が悪いのにこの薬が処方されたよ」という方も、採血等で腎機能の変化をこまめに診てもらえばよいです。
※最後に
当サイトはあくまで一般的な注意点や説明を記載しています。実際はその方の年齢や性別、その他の合併症、併用薬の有無など、個人によって治療方法が異なります。当サイトの情報は「参考程度」に留めておいてください。当サイトでは、取り上げた情報により生じた健康被害等の責任は一切負いません。
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