薬・治療・病態 各論

薬・治療・病態 各論

カリウム(K)値に影響を与える医薬品

カリウム値を低下させる医薬品 チアヂド系利尿薬 ※血清カリウム濃度を低下させる。長期服用では定期的な血清カリウム濃度確認が重要。 トリクロルメチアジド(フルイトラン) ループ利尿薬 ※血清カリウム濃度を低下させる。長期服用では定期...
薬・治療・病態 各論

クレアチンキナーゼ(CK)を上昇させる要因・低下させる要因

クレアチンキナーゼ(CK)を上昇させる要因 心筋梗塞 筋疾患(横紋筋融解症、重症筋無力症など) アルコール中毒 甲状腺機能低下症 悪性症候群 悪性腫瘍 激しい運動(筋トレ、マラソン大会、運動会 クレアチンキナーゼ(CK)を低下させる要因...
薬・治療・病態 各論

クレアチンキナーゼ(CK)を上昇させる可能性のある医薬品

クレアチンキナーゼ(CK)を上昇させる可能性のある医薬品 スタチン系薬剤 ※副作用として横紋筋融解症が起こり、CKが上昇する可能性がある。 アトルバスタチン(リピトール) ピタバスタチン(リバロ) フルバスタチン(ローコール) プラバ...
薬・治療・病態 各論

血糖値やHbA1cに影響を与える可能性のある医薬品

血糖値・HbA1cを上昇させる可能性がある医薬品 副腎皮質ステロイド ※糖新生が促進されることで血糖値が上昇し、HbA1cが上昇する可能性がある。 プレドニゾロン(プレドニン) デキサメタゾン(デカドロン) ベタメタゾン(リンデロン)...
薬・治療・病態 各論

褥瘡治療薬としてのアクトシン軟膏

褥瘡治療薬としてのアクトシン軟膏の特徴としては、主には下表に示した通りです。 アクトシン軟膏3% - 使用目的 肉芽形成促進,表皮形成促進 基材 水溶性軟膏(親水性基剤) 特徴 吸湿性が強い.血流改善効果あり.上皮...
薬・治療・病態 各論

褥瘡の壊死組織除去に使われる外用薬一覧とその使い分け方

褥瘡の壊死組織除去には、・ブロメライン軟膏・ゲーベンクリーム・カデックス軟膏・フランセチン・T・パウダー・ヨードホルムガーゼ・デブリサンペーストなどがよく用いられます。 しかし、褥瘡の壊死組織除去ならどれを使ってもOK!という訳ではありま...
厚生労働省発表資料

薬剤師は外用薬を実技指導で患者さんに塗っても良いのか

結論から言うと、薬剤師による外用剤の実技指導はできます。薬剤師が患者さんに、塗ったり貼ったりしてOKです。 薬剤師による外用剤の実技指導はできます 薬剤師による、外用剤の実技指導は医療行為には該当しません。在宅等の場面において、患者さ...
薬・治療・病態 各論

腎機能低下患者さんにアロプリノールはNG。トピロリックは安定した効果が期待できる

アロプリノールを腎機能が低下した患者に使用するのはNG アロプリノール錠(ザイロリック錠)を腎機能が低下した患者さんに対して、腎機能が正常な患者さんと同じように使用するのは良くありませんが(No Good)。 ※ザイロリック錠(アロプリ...
薬・治療・病態 各論

メプチンエアーの服薬指導のポイント「吸入薬指導加算-関連」

メプチンエアーは、気管支拡張剤と呼ばれるグループに属する吸入剤で、気管支に作用し、狭くなった気道を拡げることにより、呼吸を楽にします。 私はこのメプチンエアーの服薬指導のポイントは『(5秒くらいかけて)ゆっくり深く吸い込むこと』だと考えて...
薬・治療・病態 各論

高齢者において注意すべき糖尿病薬一覧

DPP-4阻害薬以外のすべての糖尿病治療内服薬に、高齢者において注意すべき点があります。 分類ごとに、その注意点を確認してゆきます。 SU薬 【主な副作用・理由】低血糖とそれが遷延するリスク 【推奨される使用法】可能であれば使用を控え...
薬・治療・病態 各論

高齢者の排尿障害(頻尿・尿失禁・排尿困難)の原因は薬の副作用の可能性もある

高齢者の排尿障害の原因はさまざまですが、薬の副作用である可能性を私たち薬剤師は常に考えないといけません。 特に抗コリン作用があり 高齢者でも使用される薬では その影響(尿閉・排尿困難)を検討することが必要です。 三環系抗うつ薬 ...
薬・治療・病態 各論

血液検査結果-薬局薬剤師がおさえておくべき検査値・基準値

腎機能 肝機能 細胞障害 炎症・感染症 貧血 出血・凝固系 糖代謝(糖尿病) 電解質 腎機能 BUN(尿素窒素) ・BUNは、血液中の尿素の窒素成分です。 ・タンパク質が分解されるとアンモ...
薬・治療・病態 各論

薬剤師が知っておくべき「ヘルパーが行える服薬介助(医療行為ではない)の範囲」

薬剤師で、ケアマネジャー(合格)の私が、 薬剤師が知っておくべき「ヘルパーが行える服薬介助(医療行為ではない)の範囲」 についてご説明いたします。 医師や看護師でなくても行える医療行為の範囲 結論から入りますが、 厚生労働省が「医療...
薬・治療・病態 各論

トプシムスプレーは1缶(28g)で約90秒噴霧できて塗れる面積は軟膏5g1本と同じです。

結論から言うと トプシムスプレー1缶で約90秒噴霧できます。 (1缶=約90秒分) トプシムスプレーを90秒噴射することで、軟膏と同じ面積に塗布できます。 (1缶=軟膏5g1本) 以下は、上記の根拠となる情報や、 より詳細な換算表、軟...
薬・治療・病態 各論

尿の排出障害を起こす主な薬剤

頻尿・尿失禁治療薬 一般名 先発名・代表薬 オキシブチニン ポラキス プロピベリン バップフォー 【発現機序】抗コリン作用,Ca拮抗作用(膀胱平滑筋直接弛緩作用 一般名 ...
薬・治療・病態 各論

【2019年も流行】手足口病は夏に流行を迎える、4歳以下での発症が多い疾患

毎年7月頃に流行のピークを迎える手足口病ですが、2019年も例にもれず「手足口病」が流行してきましたので、手足口病についての情報を再確認しておきます。 しかし、手足口病はそれ用の治療薬が無いので、流行していても薬局では流行を敏感に察知しに...
薬・治療・病態 各論

アジレクト錠とは。新しいパーキンソン病治療剤(選択的MAO-B阻害剤)

2018年6月11日 アジレクト錠(【般】ラサギリンメシル酸塩)が発売されました。 2019年6月1日には長期処方が可能となります。 ~ 同種同効薬はエフピー ~ このアジレクト錠の同種同効薬は同じMAO-B阻害剤のエフピーOD錠(【般...
薬・治療・病態 各論

ヒルナミン錠は、統合失調症、躁病、うつ病における不安や緊張に用いられる薬剤

・統合失調症 ・躁病 ・うつ病における不安・緊張 に使われる薬剤であるヒルナミン錠について、添付文書および患者向医薬品ガイド等から情報を引用して確認してゆきます。 (※添付文書より引用) 効能・効果 統合失調症,躁病,うつ病における不安・...
薬・治療・病態 各論

ベルソムラ錠はクラリスロマイシンとも併用禁忌であり注意が必要な不眠症治療薬

ベルソムラ錠はクラリスロマイシンとも併用禁忌であり注意が必要な薬剤です。 クラリスロマイシンは現在日本で最もよく処方される抗生物質の1つで、あらゆる患者さんに処方される可能性があります。 ※トップの画像は、患者向け医薬品ガイドを引用して...
薬・治療・病態 各論

シンポニー皮下注 50mgは4週間に1回皮下注射する関節リウマチ治療薬

シンポニー皮下注 50mgは4週間に1回皮下注射する関節リウマチ治療薬ですが、「潰瘍性大腸炎」という大腸の病気の治療薬としても使われる薬剤です。 しかし当記事では『関節リウマチ治療薬』としての『シンポニー皮下注50㎎』について書いてゆきま...
薬・治療・病態 各論

シムビコートは「うどんをすするように勢いよく」吸おう

当記事を読んでくれている薬剤師の皆様は、シムビコートのこの赤い笛、実際に吸った事はありますか? シムビコートを常時在庫している薬局に勤めていて、吸った事のない方はぜひ1度ご自身でも吸入してみてください。 私は肺活量も人並み以上で健康な成...
薬・治療・病態 各論

【2019年流行】はしか(麻疹)とは 症状,潜伏期間,予防方法,治療方法を確認

麻疹(はしか)とは~麻疹(はしか)の基本情報~ 感染経路(どうやってうつるの?) 空気感染,飛沫感染,接触感染によってうつります。 症状の経過(感染後いつから発症して、症状はどうなるの? 麻疹(はしか)の免疫を持っていない方が、...
薬・治療・病態 各論

パッチ製剤・テープ製剤まとめ 【消炎鎮痛薬(湿布薬)以外】

薬には飲み薬や貼り薬、注射薬など様々な種類があります。 その中でも「貼り薬」といえば、筋肉痛や関節痛などに対して使う、いわゆる「湿布薬」を思い浮かべる事が多いでしょう。 しかし、現在は湿布薬(消炎鎮痛薬)以外の貼り薬も数多く販売されてい...
薬・治療・病態 各論

風邪(かぜ)とインフルエンザの違い

風邪(かぜ)とインフルエンザは全く別の病気です。 風邪(かぜ症候群)の原因は様々ありますが、一般的には様々なウイルス、細菌、マイコプラズマ、クラミジア等が主な原因です。 これらが、気道(気管支)で増えるために起こる急性の症状が風邪(かぜ...
薬・治療・病態 各論

インフルエンザウイルスの潜伏期間は平均2日

インフルエンザウイルスの潜伏期間は平均2日間(通常1~3日)です。 ですから、インフルエンザに罹患している人の近くに居たという時点から3~4日以上経って、身体に発熱、頭痛、倦怠感等の症状が何もなければ、その件では感染しなかった と考えて大...
薬・治療・病態 各論

レキサルティは新しい作用機序の統合失調治療薬。何が新しいのか従来薬と比較して薬剤師が解説

レキサルティ(一般名:ブレクスピプラゾール)は2018年4月発売のいわゆる『抗精神病薬』です。 適応症は統合失調症です。 この薬剤の特徴や新しい作用機序、今までの統合失調症治療薬との違いなどを確認してゆきます。 (adsb...
薬・治療・病態 各論

薬局で薬を朝・昼・夕と袋に包んでもらったら金額はいくら上がるの? 一包化の患者さん負担額

薬局に勤める薬剤師が、患者さん(患者さんご家族)向けに『一包化の患者さん負担額』について説明しています。『薬局で薬を一包化してもらうと金額はいくら上がるの?』『薬局で薬を朝・昼・夕と袋に包んでもらったら金額はいくら上がるの?』
薬・治療・病態 各論

ベオーバ錠50㎎は口渇等の副作用の少ない過活動膀胱治療薬

ベオーバ錠50㎎は、過活動膀胱(OAB)に対する1日1回投与の新規経口治療薬です。 大雑把に言うと、新しい頻尿治療薬です。 過活動膀胱とは (※ 過活動膀胱診療ガイドライン より引用) 過活動膀胱(Overactive Bladder:...
薬・治療・病態 各論

健康な睡眠を得るための3原則

睡眠は生涯のほぼ3分の1を占めます。ゆえに『健康な生活は良い睡眠から』と言われます。 睡眠は体を休めると同時に、脳を休める役割もあります。ぐっすり眠った後の気持ちよさはなんとも言えない幸福感があります。 質の良い睡眠で心身を健康に保つた...
薬・治療・病態 各論

パーキンソン病治療薬-薬剤師が解説-総まとめ-

パーキンソン病の治療薬について知る際に、まず第一に知っておいて欲しい事があります。 それは、パーキンソン病治療薬の中心は「レボドパ(という薬)」だという事です。 この「レボドパ」はパーキンソン病治療の中心であり、最も効果が得られる薬でもあ...
スポンサーリンク