セロクラール(イフェンプロジル)の「めまい」を改善させる作用について勉強してゆきます。
セロクラール錠の基本情報
【 効能又は効果 】
脳梗塞後遺症、脳出血後遺症に伴うめまいの改善【 用法及び用量 】
通常成人には、イフェンプロジル酒石酸塩として20mgを1日3回毎食後経口投与する。
セロクラール錠の添付文書より抜粋・引用
・脳梗塞後遺症
・脳出血後遺症に伴うめまいの改善
に使用する薬との記載がある通り、セロクラール(イフェンプロジル)は「脳やその周辺の血流を改善させる薬」です。
『え?私「脳梗塞」も「脳出血」も起こした事なんてないよ!?それなのに今日、セロクラール(イフェンプロジル)が処方されたよ』という方もおられると思います。
それで大丈夫です。
脳梗塞を起こしたことがない患者さんにも処方されることがあります
実は「軽微な脳梗塞」は気づかないうちに発症して気付かないうちに治っていることがあります。
しかもMRIをとっても、脳梗塞が起こっていたかどうか、医師でもわかりにくい程軽微なケースもあります。
ですから、脳梗塞or脳出血を起こしていた「可能性がある」だけでも処方されることがある薬です。
※MRIとは magnetic resonance imaging の略で、直訳すると磁気共鳴映像法。人体に電磁波を当てて脳などを診断するために断層撮影をする方法のこと。
MRI検査は受けるだけでも結構不安なもの
めまいが続くので、脳神経外科を受診して、そしてMRIをとったという患者さんは、精神的にかなり不安になっていると思います。
私も薬局で薬剤師業務をしていて、患者さんからそのような話を聞かせてもらった事は何度かあります。
しかし、そんなに心配しなくても大丈夫です。この薬が処方されたということは、あなたの「脳梗塞」もしくは「脳出血の後遺症」や「めまいの症状」はかなり「軽症」と思われます。
そして、セロクラール錠(イフェンプロジル錠)は比較的安全な薬です。
※比較的安全とは、下記の意味で使用しています。
・重篤な副作用を起こす危険性が少ない。
・この薬に特徴的な副作用は少ない。
・他薬との相互作用も少ない。
症状は「めまい」しかないけど、セロクラール(イフェンプロジル)が処方された患者さんも安心して服用いただけます。
最後に禁忌を引用しておきます。
【 禁忌(次の患者には投与しないこと) 】
頭蓋内出血発作後、止血が完成していないと考えられる患者セロクラールの添付文書より引用
最後に
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