2018年9月20日富士フイルム株式会社が、薬剤師の監査業務の負担を軽減する一包化監査支援システム「PROOFIT 1D(プルーフィット ワン ドース)」を新開発したと発表しました。
私は実機をまだ見ていないのですが、かなり期待できる製品だと思いましたので、情報を拾ってゆきます。
詳しくは、富士フィルムのホームページをご確認下さい。
以下、当記事の引用部分は上記富士フィルムのページからの引用です。
特徴は?
※薬局に勤務する薬剤師でもある筆者が、気になった部分を拾い上げてゆきます。
監査の精度は?
富士フイルムが写真や医療などの分野で培ってきた光学設計技術や画像処理技術を活用して、錠剤やカプセル剤の高画質撮影を実現。さらに独自の画像認識技術で、一つ一つの錠剤やカプセル剤を高速・高精度に読み取り、一包化された薬剤の名称と数量を自動的に判定することができます。
メーカーとしては、こういう言い方は出来ないんでしょうけど、早い話が「人間の目だけで確認するよりも精度は良い」という事です。
監査のスピードは?
一包あたり約2秒とありますので、例えば90包(朝・昼・夕食後の一包化30日分)の監査にかかる時間は、180秒=3分という事ですね。
何の問題もないスピードですね。
というより、このスピード 私個人はめちゃくちゃ早いと思います。
約2秒/包
※当社規定の標準処方読み取り時
※包内の錠数や状態で上記より時間がかかることがあります
一包化の錠数が多くても対応できるの?
25錠の一包化まで対応可 という事なので、これも充分ですね。
私は今まで一包に25錠以上包む一包化を経験したことはありません。
25種25錠まで
※包内に、錠剤の重なり解消に十分なスペースが必要です
一包化の記録は残るの?
50万包分は保存可能という事です。
※50万包分と言われてもピンと来ませんね、例えば90包(朝・昼・夕食後の一包化30日分)の一包化を1回分とすると、5,555回分の一包化を記録してくれているという計算になります。
※5,555回分と言われてもまだピンと来ませんね、例えば20回(100枚/日の処方箋を受け付ける薬局で、そのうち20%が一包化の処方箋)の一包化を1日分だとすると、277日分の一包化を記録してくれているという計算になります。
という訳で、「50万包分」というのは一般的な規模の薬局にとっては何の問題もない、充分な量です。
監査に使用した画像を専用パソコンに50万包分保存することが可能。
いつでも画像を検索して確認できる
どれぐらいの大きさなの?
幅・奥行ともに60cmです。
イメージとしては『一人暮らし用の2ドアの冷蔵庫ぐらいの大きさ』といった感じでしょうか。
本体寸法 幅600mm×奥行き600mm×高さ850mm(突起部含まず)
発売日はいつ?
この冬です。(2018-19冬シーズン)
本製品は、今冬の発売を予定しています。
値段はいくらなの?
これは載っていませんでした。発売後にメーカー等にお問合せ下さい。
※雑談レベルで聞いた話では500万円くらいとのことです。
最後に
どうゆう訳か、富士フイルムの新製品をほめちぎる様な記事になってしまいましたが、私は富士フィルムの関係者でも株主でもありません(笑)。
昨日と一昨日(2018年9月23日・24日)に金沢で開催された「第51回日本薬剤師会学術大会」でもこの出展があったようですね。
実際にその性能を目にできた方も多いのではないでしょうか。
私は行けませんでしたので、見られた方は羨ましいです(^^♪
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