偽痛風とは、簡単にいうと関節炎の1つ
診断したDRから「偽痛風です。痛風という名前が入っていますが、痛風とは異なる病気です。痛みと炎症を抑える治療をしましょう。」等と言われたのではないでしょうか。
偽痛風(ぎつうふう、Pseudogout)とはピロリン酸カルシウム(CPPD)の沈着を原因とした関節炎を来す疾患である。CPPD沈着症、軟骨石灰化症とも呼ばれる。痛風と同じような症状を来たしながら高尿酸血症が見られないことから名付けられた。
Wikipediaより引用
これを読んでも、専門用語が多くて分かりにくいですよね。
「痛風」や、「高尿酸血症」はなんとかわかっても、
ピロリン酸カルシウム?
CPPD?
何ソレ?ですよね。 以下、平易な表現で書いてゆきます。
偽痛風とは、簡単にいうと関節炎のこと
「偽痛風=関節炎」です。
まずは、これだけ理解してください。
偽痛風は、関節炎の1つ。
偽痛風と診断されたあなたの関節は今「炎症」を起こしているのです。
では、どうして炎症が起こってしまったの?
「ピロリン酸カルシウム」という物質が、「関節あたり」に、くっついて炎症を起こしてしまったんです。
※「ピロリン酸カルシウム」とはそういう「物質がある」という認識だけでOKです。
例えるなら
「鉄サビ」が、「自転車のチェーンあたり」に、くっついて動かしにくくなってしまった。
『ピロリン酸カルシウム=鉄サビ』が
『関節あたり=自転車のチェーンあたり』にくっついたせいで
『炎症を起こした=動かしにくくなった』というわけです。
(サビてくっついたの例)
どうして「チェーン」は「サビて」しまったの?
(どうして「関節」に「ピロリン酸カルシウム」がくっついてしまったの?)
これは明確にはわかっていません。「遺伝」や「副甲状腺機能亢進症」がその原因では?とは言われていますが、明らかにはなっていません。
治すにはどうしたらいいの?
残念ながら現在コレといった治療法はありません。
・ステロイド(ここでは「ステロイド=関節の炎症を抑える薬」と思ってください)の注射や飲み薬で、炎症をおさえる。
・痛みが強いなら、痛み止めを飲む。
・炎症と痛みを抑えるために、湿布薬を貼る。
・シメチジン(商品名:タガメット等)という薬は本来は胃薬(錠や粉)なんですが、これを飲むことで、ピロリン酸カルシウム(例えでいう「鉄サビ」)が溶けてくれることもあります。しかし、効果が無い例も多い。
といった方法がとられることが多いです。
偽痛風は、どんな痛みなの?
関節のズキズキした痛みと表現されることが多いです。
痛みは、ある日ふと消えてくれることも多いです。しかし、また突然痛みだしたりもします。
こういった所も「痛風」に似ているため、「偽痛風」と呼ばれています。(諸説あり)
まとめ
偽痛風は、関節炎です。痛みが出てしまうのが困る病気です。
原因も、治療法も、残念ながら明確なものはありません。
痛みがこれ以上ひどくならないように、病気とうまくつきあっていく方法をDRと話し合いましょう。
最後に
当サイトはあくまで一般的な注意点や説明を記載しています。実際はその方の年齢や性別、その他合併症、併用薬の有無など、個人によって治療方法が異なります。当サイトの情報は「参考程度」に留めておいてください。当サイトでは、取り上げた情報により生じた健康被害等の責任は一切負いません。
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