調剤後薬剤管理指導加算は、2020年改定 【30点】➡2022年改定【60点】とその点数が増大されました。
国が薬局に対して実施して欲しいと考えている内容だからです。
調剤後薬剤管理指導加算の要点は大雑把にまとめると下記これらです。
・地域支援体制加算を算定している薬局だけが算定できる。
・糖尿病患者に新たにインスリン製剤又はSU薬が処方or変更された場合に算定できる。
・糖尿病患者の薬学的フォローを投薬日以降にも電話等で行った場合に算定できる。
(医師等の求めに応じて実施する。電話等する旨、患者にあらかじめ了承を得る)
・医療機関へも必要な情報を文書で提供し その内容を薬歴にも残す。
(服薬情報等提供料の併算定は不可)
・かかりつけ薬剤師指導料(or包括管理料)を算定している患者には算定不可
・在宅患者訪問薬剤管理の患者にも基本的には算定不可
その他、詳しくは下に厚生労働省の資料等からまとめましたので、ご確認ください。
調剤報酬点数表(2022)より引用
調剤後薬剤管理指導加算
注10 区分番号00に掲げる調剤基本料の注5に規定する施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、糖尿病患者であって、別に厚生労働大臣が定めるものに対して、患者若しくはその家族等又は保険医療機関の求めに応じて、当該患者の同意を得て、調剤後も当該薬剤の服用に関し、電話等によりその服用状況、副作用の有無等について当該患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導(当該調剤と同日に行う場合を除く。)を行うとともに、保険医療機関に必要な情報を文書により提供した場合には、調剤後薬剤管理指導加算として、月1回に限り60点を所定点数に加算する。この場合において、区分番号15の5に掲げる服薬情報等提供料は算定できない。
注11 区分番号15に掲げる在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定している患者については、当該患者の薬学的管理指導計画に係る疾病と別の疾病又は負傷に係る臨時の投薬が行われた場合を除き、算定しない。
注12 服薬管理指導料の3に係る業務に要した交通費は、患家の負担とする。
調剤報酬点数表に関する事項(2022)より引用
11 調剤後薬剤管理指導加算
(1) 調剤後薬剤管理指導加算は、低血糖の予防等の観点から、糖尿病患者に新たにインスリン製剤又はスルフォニル尿素系製剤(以下「インスリン製剤等」という。)が処方等された患者に対し、地域支援体制加算を届け出ている保険薬局の保険薬剤師が、調剤後に電話等により、その使用状況、患者の服薬中の体調の変化(副作用が疑われる症状など)の有無等について患者に確認する等、必要な薬学的管理指導を行うとともに、その結果等を保険医療機関に文書により情報提供した場合に算定する。なお、インスリン製剤等の調剤と同日に電話等により使用状況の確認等を行った場合には算定できない。
(2) (1)の「新たにインスリン製剤等が処方等された患者」とは次のいずれかに該当する患者をいう。
ア 新たにインスリン製剤等が処方された患者
イ 既にインスリン製剤等を使用している患者であって、新たに他のインスリン製剤等が処方された患者
ウ インスリン製剤の注射単位の変更又はスルフォニル尿素系製剤の用法・用量の変更があった患者
(3) 当該加算に係る電話又はビデオ通話によるインスリン製剤等の使用状況の確認等は、以下のア又はイの場合に患者の同意を得て行うものであること。
ア 保険医療機関からの求めがあった場合
イ 患者若しくはその家族等の求めがあった場合等、調剤後の薬剤管理指導の必要性が認められる場合であって、医師の了解を得たとき
(4) 本加算の調剤後のインスリン製剤等の使用状況等の確認は、処方医等の求めに応じて実施するものであり、計画的な電話又はビデオ通話による確認を原則とすること。
この場合において、あらかじめ患者等に対し、電話等を用いて確認することについて了承を得ること。
(5) 保険医療機関に対して情報提供した文書の写し又はその内容の要点等を薬剤服用歴等に添付又は記載する。
(6) 電話等による患者のインスリン製剤等の使用状況等の確認を行った結果、速やかに保険医療機関に伝達すべき患者の服薬中の体調の変化等の情報を入手した場合(インスリン製剤等以外の薬剤による副作用が疑われる場合を含む。)は、当該情報を患者が受診中の保険医療機関に提供するとともに、必要に応じて保険医療機関への受診勧奨を行うこと。
(7) 当該加算の算定時に行う保険医療機関への文書による情報提供については、服薬情報等提供料は算定できない。
(8) 当該加算は、かかりつけ薬剤師指導料又はかかりつけ薬剤師包括管理料を算定している患者については算定できない。
施設基準(2022)より引用
十の四 服薬管理指導料の注10(調剤後薬剤管理指導加算)
注10に規定する厚生労働大臣が定めるもの
次のいずれかに該当するものであること。
(1) 新たにインスリン製剤又はスルフォニル尿素系製剤が処方されたもの
(2) インスリン製剤又はスルフォニル尿素系製剤に係る投薬内容の変更が行われたもの
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