クレナフィン爪外用液1本は何日分?何回分?爪何枚分?

薬・治療・病態 各論

結論から言います。
クレナフィン爪外用液3.56g(4mL)1本は
片足で2週間分
両足で1週間分』です。
もうちょっと具体的に言うと
『片足5枚の爪に塗って2週間分』
『両足10枚の爪に塗って1週間分』です。
『爪70枚分』です。

あくまでも目安ですが早見表を作成すると、下記のようになります。

クレナフィン爪外用液1本は
爪1枚 70日分
爪2枚 35日分
爪3枚 23日分
爪4枚 17日分
片足(爪5枚) 14日分
両足(爪10枚) 7日分

はい。
以下、上記の根拠となる情報等を紹介してゆきます。




1本=爪5枚に塗って14日分の根拠

クレナフィンのメーカーHP、FAQより引用
Q:使用量の目安を教えてください。
A:使用量は、患者さんの罹患爪の数や爪の大きさによって異なると考えられます
参考として、国際共同第Ⅲ相試験(DPSI-IDP-108-P3-01)においてクレナフィンを塗布した患者さんの平均罹患爪数は3.8枚であり、2週間の平均使用量は約2.5mLでした。

爪3.8枚に2週間塗って2.5mL
爪5枚なら2週間塗って3.3mL ≒クレナフィンは1本4mL
(5枚÷3.8枚×2.5mL≒3.3mL)

いうのが根拠です。

あと、MRさんも『片足5枚の爪に塗って2週間分』と患者さんにご説明下さい。と教えてくれました。

はい。
使用量は爪の大きさによって異なりますので目安となりますがクレナフィン1本は
片足で2週間分
両足で1週間分』です。


クレナフィンの特徴

日本初の外用爪白癬治療薬であるという所ですね。

1日1回罹患爪全体に塗布 という簡便さ。
そして、内服の爪白癬治療薬で問題とされていた、肝機能障害や薬物相互作用の心配が大きく減ったという点。
個人的にとても好感を持っている薬です。

インタビューフォームより、患者さんにお伝えしたい内容を引用しておきます。

※インタビューフォームより引用
適用上の注意
患者に対し、次の点に注意するよう指導すること。
(1)本剤は抗真菌薬のため、新しい爪が伸びてこない限り、一旦変色した爪所見を回復させるものではない。このため、治療には相応の期間(爪が生えかわるまでの期間)が必要になること。
(2)爪白癬の原因菌は爪甲及びその下の皮膚に存在するため、この部位に薬剤が行きわたるよう皮膚との境界部も含め爪全体に十分に塗布し、周囲の皮膚に付着した薬剤は拭き取ること。
(3)適用部位周辺に傷口がある場合には注意して使用すること。
(4)爪白癬の罹患爪以外には使用しないこと。
(5)必要に応じてやすりや爪切り等で罹患爪の手入れを行うこと。
(6)治療中の爪には化粧品等を使用しないこと。
(7)眼科用として角膜、結膜には使用しないこと。誤って眼に入った場合には、直ちによく水洗すること。
(8)保存及び使用の際には火気を避けること。



「患者向け使用説明書」を引用・掲載

患者向け使用説明書を失くしてしまった方のために引用して載せておきます。

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最後に

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