2022年の調剤報酬改訂の短冊が出ましたね。
点数や要件など詳細が伏せられている部分もまだまだ多いのですが、3月頭の本発表までに、短冊を読んで大枠をつかんでおくことは、改訂の度に毎回大事だなと痛感しています。
薬局関連の箇所を抜粋して、大雑把に要点もコメントしています。
といっても、めっちゃ長いです。要注意
- 「かかりつけ薬剤師」本人以外でも算定可能に!?
- 「緊急訪問」の指示を出せる医師の範囲拡大!?
- 「退院時共同指導料」の相手職種の拡大!?
- リフィル処方箋の制度の新設!?
- 医師が「オンライン診療」してなくてもOK⁉
- オンライン資格確認で加算!?
- 医療的ケア児に対する業務への加算!?
- 地域支援体制加算が4種類に!?
- 新設「連携強化加算」災害に備えて連携して!?
- 「調剤料」➡「薬剤調整料」に!?
- 新設「調剤管理加算」は「薬剤服用歴管理指導料」から分離!?
- 新設「服薬管理指導料」は「薬剤服用歴管理指導料」から分離!?
- 「外来服薬支援料」が1と2の2種類に
- 「後発医薬品調剤体制加算」は3段階のまま継続!?
- 後発率が低いと減算も継続!?
- 湿布は「70枚」より更に少なく!?
- 「調剤基本料3」店舗数が多いだけも対象に!?
- 「特別調剤基本料」の点数引き下げ!?
「かかりつけ薬剤師」本人以外でも算定可能に!?
今までは「かかりつけ薬剤師」その本人以外の同薬局の薬剤師が対応しても、算定できる点数が新設される予定。
これは多くの薬局にとってプラスですね。
「緊急訪問」の指示を出せる医師の範囲拡大!?
大雑把に考えても、訪問の指示を出せる医師が増えるというのは、在宅訪問を増やしたい薬局にとってはプラスですね。
その他、在宅で点滴等やる薬局に対しての加算も新設される予定みたいです。
「退院時共同指導料」の相手職種の拡大!?
相手の職種に「薬剤師」が入ったのが大きいですね。
大雑把に言うと「薬薬連携で、退院時共同指導料もとれるように規制緩和する」という事になります。
薬局はビデオ通話での参加でOKが、特定条件下のみでなくなったのも大きいですね。
ここもプラス改訂ですね。
リフィル処方箋の制度の新設!?
最大3回までは、繰り返し使えるリフィル処方箋の制度が新設されるため、処方箋の様式もマイナーチェンジされる予定です。
医師が「オンライン診療」してなくてもOK⁉
「オンライン服薬指導」について、色々と条件が緩和されるようですが、医師が「オンライン診療」してない患者さんに対しても、「オンライン服薬指導」が可能になるヨ!というところが最大の変更ポイントですかね。
また、旧文では「月1回に限り」オンライン服薬指導は算定可能だった所、から月1回に限りの条件がなくなっているのもポイントですね。
オンライン資格確認で加算!?
オンライン資格確認を活用すれば加算がつく!? という、この加算の新設は個人的に驚きました。
医療的ケア児に対する業務への加算!?
文中の言葉を借りると「医療的ケア児」に対しての業務に、各種加算が整備される予定です。
地域支援体制加算が4種類に!?
4種類にわけられた後の点数が不明なので、まだ何とも言えませんが、
これまで算定できていなかった薬局にとっては、算定の可能性が出てきたため、プラスですね。
これまで算定できていた薬局にとっては、改定後の点数次第ですが…。
新設「連携強化加算」災害に備えて連携して!?
災害大国の日本にとって、災害に備えておくのは大切ですし、必要なことですね。
「調剤料」➡「薬剤調整料」に!?
「調剤料」➡「薬剤調整料」に名前を変えて…
内服の「薬剤調整料」は処方日数による区別を無くして一本化。
「薬剤服用歴管理指導料」から分離・新設された「調剤管理料」にて、処方日数による区別を引継。
という変更がなされています。
大雑把に言うと、
錠剤を5日分取りそろえるのも、90日分取りそろえるのも、手間は対してかわらんから、ソコは一本化。しかし、5日分をフォローするのと、1カ月分以上を継続フォローするのとでは手間は変わってくるから、そこは分類する。という変更になります。
また、「錠剤を分割する場合」の自家製剤加算が5分の1(100分の20)に減らされてしまうの、地味にイタイですね。
新設「調剤管理加算」は「薬剤服用歴管理指導料」から分離!?
新設「服薬管理指導料」は「薬剤服用歴管理指導料」から分離!?
「服薬管理指導料」では継続的なフォローも求められている所が、最も注目すべき変更点でしょうか。
「外来服薬支援料」が1と2の2種類に
「外来服薬支援料」の算定ルールをより明確に分類してくれた感じです。
「後発医薬品調剤体制加算」は3段階のまま継続!?
後発医薬品調剤体制加算は3段階のまま継続されますが、その率も点数もまだ伏せられているので、全く何もわかりません。率(基準)は引き上げられて、点数が下げられるのは間違いないかと….。
加算自体消滅という説も出ていたくらいなので、とりあえず継続に対しては喜んでおきましょう。
後発率が低いと減算も継続!?
「後発率」が低いと調剤基本料から減算されるルールですが、2点のままなはずがないですからね。何点になるのでしょうか。しかし、これの対象となる薬局はかなり少ないです。
湿布は「70枚」より更に少なく!?
70枚より更に少なくなるのか…、何枚になるのでしょうか。
「調剤基本料3」店舗数が多いだけも対象に!?
「調剤基本料3」は店舗数が多いだけでも対象に入るようです。何店舗からを対象にするのでしょうか。
「特別調剤基本料」の点数引き下げ!?
「特別調剤基本料」は対象となっている薬局数自体はかなり少ないですが、どうなるでしょうか。
資料はここまでです。
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