風邪(かぜ)とインフルエンザの違い

薬・治療・病態 各論

風邪(かぜ)とインフルエンザは全く別の病気です。

風邪(かぜ症候群)の原因は様々ありますが、一般的には様々なウイルス、細菌、マイコプラズマ、クラミジア等が主な原因です。

これらが、気道(気管支)で増えるために起こる急性の症状が風邪(かぜ症候群)です。

原因のほとんど(8,9割)はウイルスによるものです。
※春や秋は、ライノウイルス
※夏は、アデノウイルス
※冬は、RSウイルス

インフルエンザほど広く感染して大流行するようなことはありません。

発熱、咳、鼻水、くしゃみ、喉の痛み等の症状はインフルエンザと類似していますが、インフルエンザほど高熱が出ることもありませんし、重症化もしませんし、合併症も風邪のほうが少ないです。

風邪(かぜ)とインフルエンザは全く別の病気と捉えましょう。

 

インフルエンザが流行するのは12月~3月

インフルエンザが流行するのは、例年だいたい12月~3月の間です。

なぜなら、この期間は湿度が低く、気温も低いので、インフルエンザウイルスが長時間生き残るのに適した環境なのです。

また、寒さが気道(気管支)の働きを弱めてしまうので、感染しやすくなります。

外の気温を暖かくしたり、加湿するのは難しいですが、自分の居る部屋の室温を上げたり加湿することは割りと簡単にできます。

12月~3月の間、部屋は暖かくして加湿しましょう。

もっと簡単に加湿・加温する方法があります。

マスクを着用すればよいのです。

マスクを着用すれば、マスクと口の間の空気は、外気よりも暖かく、そして湿度の高いものになります。寒さによって気道の働きが弱くなるのを防げますので、マスクの着用はおすすめです。

 

関連記事

インフルエンザウイルスの潜伏期間は平均2日
インフルエンザウイルスの潜伏期間は平均2日間(通常1~3日)です。ですから、インフルエンザに罹患している人の近くに居たという時点から3~4日以上経って、身体に発熱、頭痛、倦怠感等の症状が何もなければ、その件では感染しなかった と考えて大...

 

インフルエンザにかからないためにやるべき6つの事
厚生労働省は,2018/9/14今シーズン初めてのインフルエンザ感染が報告されたと発表しました。日本では、例年12月~3月にインフルエンザは流行しますね。そのシーズン前ということで、今回は「インフルエンザにかからないために」どうすればよ...

 

ゾフルーザ錠は、たった1回飲むだけのインフルエンザ治療薬
「たった1回飲むだけ」で治療終わり。の抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ錠」が2018年3月14日新発売されました。私個人は、2017-18のインフルエンザシーズンでは、この処方を目にすることも調剤する事もありませんでした。しか...

 

 最後に

当サイトはあくまで一般的な注意点や説明を記載しています。実際はその方の年齢や性別、その他合併症、併用薬の有無など、個人によって治療方法が異なります。当サイトの情報は「参考程度」に留めておいてください。当サイトでは、取り上げた情報により生じた健康被害等の責任は一切負いません。

他にも色々と書いています

コメント