インフルエンザウイルスの潜伏期間は平均2日間(通常1~3日)です。
ですから、インフルエンザに罹患している人の近くに居たという時点から3~4日以上経って、身体に発熱、頭痛、倦怠感等の症状が何もなければ、その件では感染しなかった と考えて大丈夫です。
※国立感染症研究所-インフルエンザのページより引用
A型またはB型インフルエンザウイルスの感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快するのが典型的なインフルエンザで、いわゆる「かぜ」に比べて全身症状が強い。
インフルエンザ発症直後は感染の有無がわからない?
インフルエンザのウイルス感染の有無は、病院・医院にて短時間で診断してもらうことができます。
鼻水や痰から検査するものや、鼻・口の粘膜を綿棒でこすって採取して検査するものがあります。
しかし、この検査も完璧ではありません。
インフルエンザ発症直後は感染の有無がわからないことがあるのです。
発症直後(具体的には症状が出てから12時間以内)では、ウイルス量が少ないために陰性になることがあります。
発症から12~48時間の間に検査を受けるのがよい
インフルエンザの症状(発熱、頭痛、倦怠感等)があらわれてから、12時間~48時間の間に検査を受けるのが正しい検査結果を得るために適しています。
※乳幼児では12時間~4日以内の検査が正しい検査結果を得るために適しているといわれています。
陽性でもインフルエンザでない場合がある?
偽陽性といって、陽性であってもインフルエンザではない場合もあります。
こういった事から、最終的な診断は検査の陰性・陽性だけではなく、患者さんの症状や、感染者との接触度合いなどから、総合的に判断されます。
インフルエンザの症状
インフルエンザ症状の特徴
前述しましたが、突然に38度以上の高熱が出て、寒気、頭痛、倦怠感、関節痛、筋肉痛、腰痛といった全身の症状が強く表れるのが特徴です。
これらの全身症状の後に、鼻水、咳、喉の痛み、などの症状も表れます。
※子どもの場合は、吐き気、腹痛といった胃腸の症状も併せて起こることがあります。
※一般的な例です。これらの症状がすべて起こるわけではありません。
発熱がある期間
発熱は、3~5日続くことが多いです。
しかし、いったん熱が下がってからも、1~2日後にはまた高熱になることがあります。
夜中の発熱が日中にはおさまっていたが、また夜中になると発熱することもあります。
※特に子どもの場合に多いです。
自分が感染しないために
自分がインフルエンザに感染しないために、以下の事を気をつけましょう
・人混みには行かないようにする
・睡眠はしっかり取る
・食事(栄養)をしっかり取る
・自分の居る部屋や寝室を加湿する
・外出時にはマスクを着用する
・手洗いとうがいを頻繁に行う
・同居の家族がインフルエンザに罹患した場合、看病する際はマスクを着用し、看病後は手洗い・うがいを念入りに行う
他人に感染させないために
もし、自分が感染してしまった場合は、家族や周りの他人に感染させないために、以下の事をきをつけましょう。
・症状があるときには外出はしない
・熱が下がってからも丸2日経過するまでは他人にうつす可能性が高いので外出しない
・同居の家族とはなるべく別室で過ごす
・咳が出ている場合、自分がマスクを着用し飛沫(唾の粒)が飛び散らないようにする
・鼻水や痰からも感染します。家族のゴミ箱とは別のゴミ箱を用意する。
(蓋つきゴミ箱や、ゴミ袋の口を縛る等、他人が触らないよう工夫する)
関連記事
最後に
当サイトはあくまで一般的な注意点や説明を記載しています。実際はその方の年齢や性別、その他合併症、併用薬の有無など、個人によって治療方法が異なります。当サイトの情報は「参考程度」に留めておいてください。当サイトでは、取り上げた情報により生じた健康被害等の責任は一切負いません。
コメント