調剤報酬点数表-令和2年改定(2020年改定)

厚生労働省発表資料

2018年版はこちら(過去)
当ページ「調剤報酬点数表」を補足する資料である
「調剤報酬点数表に関する事項」に関するページはこちら(2020年改定)
「施設基準」についてのページはこちら(2020年改定)
特掲診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについてはこちら(2020年改定)

※厚生労働省発表情報を引用し「もくじ」「見出し」「改行」等をつけてパソコンやスマートフォンからでも見やすいように編集していますが、文章自体に手は加えていません。


※以下本文です。

別表第三
調剤報酬点数表

  1. 通則
  2. 第1節 調剤技術料
    1. 区分00 調剤基本料
      1. 地域支援体制加算
      2. 後発医薬品調剤体制加算
      3. 分割調剤
    2. 区分01 調剤料
      1. 内服薬
        1. 嚥下困難者用製剤加算
        2. 一包化加算
      2. 頓服薬
      3. 浸煎薬
      4. 湯薬
      5. 注射薬
      6. 外用薬
        1. 内服用滴剤
        2. 無菌製剤処理加算
        3. 麻薬等加算
        4. 時間外加算,休日加算,深夜加算
        5. 夜間・休日等加算
        6. 自家製剤加算
        7. 計量混合調剤加算
        8. 在宅患者調剤加算
  3. 第2節 薬学管理料
    1. 区分10 薬剤服用歴管理指導料
      1. 麻薬管理指導加算
      2. 重複投薬・相互作用等防止加算
      3. 特定薬剤管理指導加算1
      4. 特定薬剤管理指導加算2
      5. 乳幼児服薬指導加算
      6. 吸入薬指導加算
      7. 調剤後薬剤管理指導加算
      8. 関連:在宅患者訪問薬剤管理指導料
      9. 交通費は患家の負担
      10. 薬剤服用歴管理指導料の特例
    2. 区分13の2 かかりつけ薬剤師指導料
      1. (か)麻薬管理指導加算
      2. (か)重複投薬・相互作用等防止加算
      3. (か)特定薬剤管理指導加算1
      4. (か)特定薬剤管理指導加算2
      5. (か)乳幼児服薬指導加算
      6. 関連:薬剤服用歴管理指導料,在宅患者訪問薬剤管理指導料
    3. 区分13の3 かかりつけ薬剤師包括管理料
      1. 関連:薬剤服用歴管理指導料,かかりつけ薬剤師指導料
    4. 区分14の2 外来服薬支援料
      1. 関連:在宅患者訪問薬剤管理指導料
    5. 14の3 服用薬剤調整支援料
    6. 区分15 在宅患者訪問薬剤管理指導料
      1. 在宅患者オンライン服薬指導料
      2. (在)麻薬管理指導加算
      3. (在)乳幼児加算
      4. (在)薬局から16km以内で
      5. (在)交通費は患家の負担
    7. 区分15の2 在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料
      1. (在急)麻薬管理指導加算
      2. (在急)乳幼児加算
      3. (在急)薬局から16km以内で
      4. (在急)交通費は患家の負担
    8. 区分15の3 在宅患者緊急時等共同指導料
      1. (在急共)麻薬管理指導加算
      2. (在急共)乳幼児加算
      3. (在急共)薬局から16km以内で
      4. 関連:在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料
    9. 区分15の4 退院時共同指導料
    10. 区分15の5 服薬情報等提供料
    11. 区分15の6 在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料
    12. 区分15の7 経管投薬支援料 100点
  4. 第3節 薬剤料
    1. 区分20 使用薬剤料
  5. 第4節 特定保険医療材料料
  6. 第5節 経過措置

通則

1 投薬の費用は、第1節から第3節までの各区分の所定点数を合算した点数により算定する。

2 第1節の各区分の所定単位を超えて調剤した場合の調剤料は、特段の定めのある場合を除き、当該所定単位又はその端数を増すごとに同節の各区分の所定点数を加算する。

3 投薬に当たって、別に厚生労働大臣が定める保険医療材料(以下この表において「特定保険医療材料」という。)を支給した場合は、前2号により算定した所定点数及び第4節の所定点数を合算した点数により算定する。

第1節 調剤技術料

区分00 調剤基本料

調剤基本料【2020年改定】
※画像は厚生労働省発表資料『令和2年度診療報酬改定の概要 調剤』よりお借りしました。2020年改定で調剤基本料は(点数で分けると)下記の5種類に分けられました。そして、それぞれに未妥結減算の規定があるため、細かくいえば調剤基本料だけで...

調剤基本料(処方箋の受付1回につき)
1 調剤基本料1 42点
2 調剤基本料2 26点
3 調剤基本料3
イ 同一グループの保険薬局(財務上又は営業上若しくは事業上、緊密な関係にある範囲の保険薬局をいう。以下この表において同じ。)による処方箋受付回数3万5千回を超え40万回以下の場合 21点
ロ 同一グループの保険薬局による処方箋受付回数40万回を超える場合 16点

注1 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には、処方箋の受付1回につき、当該基準に係る区分に従い、それぞれ所定点数を算定する。ただし、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出たものについては、本文の規定にかかわらず、調剤基本料1により算定する。

注2 別に厚生労働大臣が定める保険薬局においては、注1本文の規定にかかわらず、特別調剤基本料として、処方箋の受付1回につき9点を算定する。

注3 複数の保険医療機関から交付された処方箋を同時に受け付けた場合において、当該処方箋のうち、受付が2回目以降の調剤基本料は、処方箋の受付1回につき所定点数の100分の80に相当する点数により算定する。

注4 別に厚生労働大臣が定める保険薬局においては、所定点数の100分の50に相当する点数により算定する。

地域支援体制加算

地域支援体制加算とは その算定要件から解説【2018年改定】
地域支援体制加算は基準調剤加算のかわりに、2018年から新設された加算です。まずは算定要件を表にしましたので、こちらから確認してゆきましょう。調剤基本料に関係なく共通の基準1200品目以上の医薬品を備蓄している平日は1日8時間以上、土日いず

注5 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には、地域支援体制加算として、所定点数に38点を加算する。

後発医薬品調剤体制加算

後発医薬品調剤体制加算【2020年改定】
※画像は厚生労働省発表資料『令和2年度診療報酬改定の概要 調剤』よりお借りしました。後発医薬品調剤体制加算は2018年改定では「加算1=18点」「加算2=22点」「加算3=26点」でしたが、2020年改定で下表の点数に変更となりました。...

注6 保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則(昭和32年厚生省令第16号)第7条の2に規定する後発医薬品(以下「後発医薬品」という。)の調剤に関して別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には、当該基準に係る区分に従い、次に掲げる点数を所定点数に加算する。

イ 後発医薬品調剤体制加算1 15点
ロ 後発医薬品調剤体制加算2 22点
ハ 後発医薬品調剤体制加算3 28点

注7 後発医薬品の調剤に関して別に厚生労働大臣が定める保険薬局において調剤した場合には、所定点数から2点を減算する。ただし、処方箋の受付回数が1月に600回以下の保険薬局を除く。

分割調剤

分割調剤【2020年改定】
分割調剤は、「長期保存が困難な薬剤」や「後発医薬品のお試し調剤」する際などに算定できる調剤報酬です。分割調剤詳細点数長期保存が困難など1分割調剤につき(2回目以降の調剤時)5点後発品のお試し調剤など1分割...

注8 長期投薬(14日分を超える投薬をいう。)に係る処方箋受付において、薬剤の保存が困難であること等の理由により分割して調剤を行った場合、当該処方箋に基づく当該保険薬局における2回目以降の調剤については、1分割調剤につき5点を算定する。なお、当該調剤においては第2節薬学管理料は算定しない。

注9 後発医薬品に係る処方箋受付において、当該処方箋の発行を受けた患者が初めて当該後発医薬品を服用することとなること等の理由により分割して調剤を行った場合、当該処方箋に基づく当該保険薬局における2回目の調剤に限り、5点を算定する。なお、当該調剤においては、第2節薬学管理料(区分番号10に掲げる薬剤服用歴管理指導料を除く。)は算定しない。

注10 医師の分割指示に係る処方箋受付(注8及び注9に該当する場合を除く。)において、1回目の調剤については、当該指示に基づき分割して調剤を行った場合に、2回目以降の調剤については投薬中の患者の服薬状況等を確認し、処方箋を交付した保険医(以下この表において「処方医」という。)に対して情報提供を行った場合に算定する。この場合において、区分番号00に掲げる調剤基本料及びその加算、区分番号01に掲げる調剤料及びその加算並びに第2節に掲げる薬学管理料(区分番号15の5に掲げる服薬情報等提供料を除く。)は、それぞれの所定点数を分割回数で除した点数を1分割調剤につき算定する。

区分01 調剤料

内服薬

調剤料-内服薬【2020年改定】
2020年の改定では、内服薬の調剤料にも変更がありました。変更前の調剤料(2018年改定-内服薬)についても記事を残していますので、必要な方はこちらからどうぞ。調剤料-内服薬(2020改定反映)1 内服薬(浸煎薬及び湯薬を除く。(...

1 内服薬(浸煎薬及び湯薬を除く。(1剤につき))
イ 7日分以下の場合 28点
ロ 8日分以上14日分以下の場合 55点
ハ 15日分以上21日分以下の場合 64点
ニ 22日分以上30日分以下の場合 77点
ホ 31日分以上の場合 86点

注1 服用時点が同一であるものについては、投与日数にかかわらず、1剤として算定する。なお、4剤分以上の部分については算定しない。

嚥下困難者用製剤加算
嚥下困難者用製剤加算 とは【2020年改定】
まずは、嚥下困難者用製剤加算を『算定できない例』『算定できると思われる例』から確認してゆきます。その後、厚生労働省発表資料から内容を引用して確認してゆきます。(adsbygoogle = window.adsbygoogle ...

注2 嚥下困難者に係る調剤について、当該患者の心身の特性に応じた剤形に製剤して調剤した場合は、嚥下困難者用製剤加算として、80点を所定点数に加算する。

一包化加算
一包化加算【2020年改定】
一包化加算は 処方薬を「一包化」する際に算定できる点数です。※「一包化」とは・・服用時点毎に薬をまとめて包む事を言います。そして、2剤以上の内服薬 又は1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合には一包化加算が算定できま...

注3 2剤以上の内服薬又は1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合には、一包化加算として、当該内服薬の投与日数に応じ、次に掲げる点数を所定点数に加算する。

イ 42日分以下の場合 投与日数が7又はその端数を増すごとに34点を加算して得た点数
ロ 43日分以上の場合 240点

頓服薬

2 屯服薬 21点

注 1回の処方箋受付において、屯服薬を調剤した場合は、剤数にかかわらず、所定点数を算定する。

浸煎薬

3 浸煎薬(1調剤につき) 190点

注 4調剤以上の部分については算定しない。

湯薬

4 湯薬(1調剤につき)
イ 7日分以下の場合 190点
ロ 8日分以上28日分以下の場合
( 1 ) 7日目以下の部分 190点
( 2 ) 8日目以上の部分(1日分につき) 10点
ハ 29日分以上の場合 400点

注 4調剤以上の部分については算定しない

注射薬

5 注射薬 26点
注 1回の処方箋受付において、注射薬を調剤した場合は、調剤数にかかわらず、所定点数を算定する。

外用薬

6 外用薬(1調剤につき) 10点
注 4調剤以上の部分については算定しない。

内服用滴剤

注1 1の内服薬について、内服用滴剤を調剤した場合は、1調剤につき10点を算定
する。

無菌製剤処理加算

注2 5の注射薬について、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、中心静脈栄養法用輸液、抗悪性腫瘍剤又は麻薬につき無菌製剤処理を行った場合は、無菌製剤処理加算として、1日につきそれぞれ69点、79点又は69点(6歳未満の乳幼児の場合にあっては、1日につきそれぞれ137点、147点又は137点)を所定点数に加算する。

麻薬等加算
麻薬等加算(麻薬,向精神薬,覚せい剤原料,毒薬加算)とは
麻薬等加算(麻薬加算,向精神薬加算,覚せい剤原料加算,毒薬加算)について情報をまとめてゆきます。簡単に言うと,麻薬等の処方箋を受付し、それらを調剤すれば算定できる点数です。算定できる点数まずは,算定できる点数を確認しておきます。...

注3 麻薬を調剤した場合は各区分の所定点数に1調剤につき70点を加算し、向精神薬、覚醒剤原料又は毒薬を調剤した場合は、1調剤につき8点を各区分の所定点数に加算する。

時間外加算,休日加算,深夜加算
時間外加算、休日加算、深夜加算、夜間休日等加算とは その違いも確認
『時間外加算』『休日加算』『深夜加算』『夜間休日等加算』ってややこしいですよね。私も過去に「今はどれを算定すべき時間なんだ?」と思った事が何度もあります。(しかし、今は理解しています。そして、レセコン&優秀な医療事務さんのおかげ...

注4 保険薬局が開局時間以外の時間(深夜(午後10時から午前6時までをいう。以下この表において同じ。)及び休日を除く。)、休日(深夜を除く。以下この表において同じ。)又は深夜において調剤を行った場合は、時間外加算、休日加算又は深夜加算として、それぞれ所定点数の100分の100、100分の140又は100分の200に相当する点数を所定点数に加算する。ただし、専ら夜間における救急医療の確保のために設けられている保険薬局において別に厚生労働大臣が定める時間において調剤を行った場合は、所定点数の100分の100に相当する点数を所定点数に加算する。

時間外加算とは、開局時間外に処方箋を受付した場合に算定できる調剤報酬点数
『時間外加算』は届け出ている開局時間外に処方箋を受付した場合に算定できる点数です。算定できる点数は ”所定点数の100分の100” です。※所定点数とは所定点数 = 調剤基本料+調剤料+地域支援体制加算+後発医薬品調剤体制加算+無...
休日加算とは、開局時間外に処方箋を受付した場合に算定できる調剤報酬点数
『休日加算』は届け出ている開局時間外に処方箋を受付した場合に算定できる点数です。算定できる点数は ”所定点数の100分の140” です。ここでいう休日とは、日曜日と祝日に加えて、12/29・30・31 , 1/1・2・3 のことをい...
深夜加算とは、開局時間外に処方箋を受付した場合に算定できる調剤報酬点数
『深夜加算』は届け出ている開局時間外に処方箋を受付した場合に算定できる点数です。算定できる点数は ”所定点数の100分の200” です。大雑把に言うと深夜時間帯(午後 10 時から午前6時までの間)を開局時間としていない保険薬局が...
夜間・休日等加算
夜間休日等加算は、開局時間内の夜間や休日に算定する調剤報酬点数
『夜間休日等加算』は届け出ている開局時間内に処方箋を受付した場合に算定できる点数です。算定できる点数は ”40点” です。『夜間休日等加算』と混同してしまいやすい『時間外加算』『深夜加算』『休日加算』と区別して覚えましょう。...

注5 午後7時(土曜日にあっては午後1時)から午前8時までの間(深夜及び休日を除く。)、休日又は深夜であって、当該保険薬局が表示する開局時間内の時間において調剤を行った場合は、夜間・休日等加算として、処方箋受付1回につき40点を所定点数に加算する。ただし、注4のただし書に規定する場合にあっては、この限りでない。

〈注4のただし書〉
ただし、専ら夜間における救急医療の確保のために設けられている保険薬局において別に厚生労働大臣が定める時間において調剤を行った場合は、所定点数の100分の100に相当する点数を所定点数に加算する。

自家製剤加算
自家製剤加算とは 算定できる例,算定できない例を確認しておきましょう
自家製剤加算とは、錠剤を割ったり・粉砕したり、液剤と散剤の混合製剤を作ったりすることで算定できる点数です。下記のように、剤形ごとに点数が決められています。調剤報酬点数表-自家製剤加算-注6 より引用イ 内服薬及び屯服薬( 1 ...

注6 次の薬剤を自家製剤の上調剤した場合は、自家製剤加算として、1調剤につき(イの( 1 )に掲げる場合にあっては、投与日数が7又はその端数を増すごとに)、それぞれ次の点数(予製剤による場合はそれぞれ次に掲げる点数の100分の20に相当する点数)を各区分の所定点数に加算する。ただし、別に厚生労働大臣が定める薬剤については、この限りでない。

イ 内服薬及び屯服薬
( 1 ) 錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤又はエキス剤の内服薬 20点
( 2 ) 錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤又はエキス剤の屯服薬 90点
( 3 ) 液剤 45点

ロ 外用薬
( 1 ) 錠剤、トローチ剤、軟・硬膏剤、パップ剤、リニメント剤、坐剤 90点
( 2 ) 点眼剤、点鼻・点耳剤、浣腸剤 75点
( 3 ) 液剤 45点

計量混合調剤加算
計量混合調剤加算 とは【2020年改定】
※計量混合調剤加算は2018年改定⇒2020年改定では変更がありませんでした。計量混合調剤加算は、2種類以上の水剤,散剤,顆粒剤,軟膏剤などを混合したときに算定できる加算です。算定できる具体例を見ながら確認してゆきましょう。...

注7 2種以上の薬剤(液剤、散剤若しくは顆粒剤又は軟・硬膏剤に限る。)を計量し、かつ、混合して、内服薬若しくは屯服薬又は外用薬を調剤した場合は、計量混合調剤加算として、1調剤につきそれぞれ次の点数(予製剤による場合はそれぞれ次に掲げる点数の100分の20に相当する点数)を各区分の所定点数に加算する。ただし、注6に規定する加算のある場合又は当該薬剤が注6のただし書に規定する別に厚生労働大臣が定める薬剤である場合は、この限りでない。
イ 液剤の場合 35点
ロ 散剤又は顆粒剤の場合 45点
ハ 軟・硬膏剤の場合 80点

在宅患者調剤加算
在宅患者調剤加算とは【2020改定】
在宅患者調剤加算とは,あらかじめ施設基準を届出した薬局が,在宅患者訪問等を行っている患者の処方箋を受付した場合、処方箋受付1回につき15点を加算して算定できる調剤報酬です。※あらかじめ施設基準を届出していないと算定できません。※全患者...

注8 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、区分番号15に掲げる在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定している患者その他厚生労働大臣が定める患者に対する調剤を行った場合に、在宅患者調剤加算として、処方箋受付1回につき15点を所定点数に加算する。

第2節 薬学管理料

区分10 薬剤服用歴管理指導料

薬剤服用歴管理指導料【2020改定】
2020年の改定で、薬剤服用歴管理指導料も4種類+特例に増えました。(4の「オンライン服薬指導」が増えました)薬剤服用歴管理指導料の加算についても下記3つが新設されました。・特定薬剤管理指導加算2・吸入薬指導加算・調剤後薬剤管理...

1 原則3月以内に再度処方箋を持参した患者に対して行った場合 43点
2 1の患者以外の患者に対して行った場合 57点

薬剤服用歴管理指導料1.2【2020改定】
※画像は厚生労働省発表資料『令和2年度診療報酬改定の概要 調剤』よりお借りしました。薬剤服用歴管理指導料1と2について、2020年改定での大きなポイントは薬剤服用歴管理指導料の点数が低くなる規定について、再来局の期間が「原則6月以内」...

3 特別養護老人ホームに入所している患者に訪問して行った場合 43点

薬剤服用歴管理指導料3【2020改定】特別養護老人ホームに入所している患者に訪問して行った場合
特別養護老人ホームに入所している患者に訪問して行った場合、薬剤服用歴管理指導料は「3」の43点が算定できます。薬剤服用歴管理指導料の総合ページ調剤報酬点数表より引用・抜粋1 原則3月以内に再度処方箋を持参した患者に対...

4 情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合 43点

薬剤服用歴管理指導料4(オンライン服薬指導)【2020新設】
2020年の改定で、薬剤服用歴管理指導料「4」(オンライン服薬指導)が新設されました。情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合 に43点 が算定できます。薬剤服用歴管理指導料の総合ページ薬剤服用歴管理指導料「4」の要...

注1 1及び2については、患者に対して、次に掲げる指導等の全てを行った場合に、処方箋受付1回につき所定点数を算定する。ただし、1の患者であって手帳を持参していないものに対して、次に掲げる指導等の全てを行った場合は、2により算定する。

イ 患者ごとに作成された薬剤服用歴に基づき、投薬に係る薬剤の名称、用法、用量、効能、効果、副作用及び相互作用に関する主な情報を文書又はこれに準ずるもの(以下この表において「薬剤情報提供文書」という。)により患者に提供し、薬剤の服用に関して基本的な説明を行うこと。

ロ 処方された薬剤について、直接患者又はその家族等から服薬状況等の情報を収集して薬剤服用歴に記録し、これに基づき薬剤の服用等に関して必要な指導を行うこと。

ハ 手帳を用いる場合は、調剤日、投薬に係る薬剤の名称、用法、用量その他服用に際して注意すべき事項を手帳に記載すること。

ニ 患者ごとに作成された薬剤服用歴や、患者又はその家族等からの情報により、これまでに投薬された薬剤のうち服薬していないものの有無の確認を行うこと。

ホ 薬剤情報提供文書により、投薬に係る薬剤に対する後発医薬品に関する情報(後発医薬品の有無及び価格に関する情報を含む。)を患者に提供すること。

注2 3については、保険薬剤師が老人福祉法第20条の5に規定する特別養護老人ホームを訪問し、服薬状況等を把握した上で、必要に応じて当該施設職員と協力し、次に掲げる指導等の全てを行った場合に、処方箋受付1回につき所定点数を算定する。

イ 患者ごとに作成された薬剤服用歴に基づき、薬剤情報提供文書により患者又は現に薬剤を管理している者(以下この区分番号において「患者等」という。)に提供し、薬剤の服用に関して基本的な説明を行うこと。

ロ 処方された薬剤について、患者等から服薬状況等の情報を収集して薬剤服用歴に記録し、これに基づき薬剤の服用等に関して必要な指導を行うこと。

ハ 手帳を用いる場合は、調剤日、投薬に係る薬剤の名称、用法、用量その他服用に際して注意すべき事項を手帳に記載すること。

ニ 患者ごとに作成された薬剤服用歴や、患者等からの情報により、これまでに投薬された薬剤のうち服薬していないものの有無の確認を行うこと。

ホ 必要に応じて薬剤情報提供文書により、投薬に係る薬剤に対する後発医薬品に関する情報(後発医薬品の有無及び価格に関する情報を含む。)を患者に提供すること。

注3 4については、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、別表第一医科診療報酬点数表(以下「医科点数表」という。)の区分番号A003に掲げるオンライン診療料に規定する情報通信機器を用いた診療の実施に伴い、処方箋が交付された患者であって、別に厚生労働大臣が定めるものに対して、当該処方箋受付において、情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合に、月1回に限り所定点数を算定する。この場合において、注4から注10までに規定する加算は算定できない。

麻薬管理指導加算

麻薬管理指導加算とは【2020年改定】~麻薬処方箋を受付しただけでは算定できない~
麻薬管理指導加算は、麻薬処方箋を受付しただけでは算定できません。では、どうやったら算定できるの?大雑把に言うと麻薬処方箋を受け付け調剤し「薬学的管理と指導」を行うと算定(22点)できる調剤報酬です。薬剤服用歴管理指導料の総合...

注4 麻薬を調剤した場合であって、麻薬の服用に関し、その服用及び保管の状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行ったときは、22点を所定点数に加算する。

重複投薬・相互作用等防止加算

重複投薬・相互作用等防止加算とは
重複投薬・相互作用等防止加算は、患者からの情報,薬歴等からの情報により,薬剤師が「重複投薬を防ぐ」「相互作用を防ぐ」「残薬を有効活用する」等のために処方医に連絡・照会をし,処方の変更が行われた場合に算定できる点数(40点or30点)です。...

注5 薬剤服用歴に基づき、重複投薬、相互作用の防止等の目的で、処方医に対して照会を行い、処方に変更が行われた場合は、重複投薬・相互作用等防止加算として、次に掲げる点数をそれぞれ所定点数に加算する。
イ 残薬調整に係るもの以外の場合 40点
ロ 残薬調整に係るものの場合 30点

特定薬剤管理指導加算1

特定薬剤管理指導加算1(ハイリスク薬)【2020年改定】
2020年の改定で「特定薬剤管理指導加算」は「特定薬剤管理指導加算1」に名称が変更となり、「特定薬剤管理指導加算2」が新設されました。薬剤服用歴管理指導料の総合ページ(adsbygoogle = window.a...

注6 特に安全管理が必要な医薬品として別に厚生労働大臣が定めるものを調剤した場合であって、当該医薬品の服用に関し、その服用状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行ったときには、特定薬剤管理指導加算1として、10点を所定点数に加算する。

特定薬剤管理指導加算2

特定薬剤管理指導加算2(外来がん化学療法の質向上の取組)【2020年改定】
※画像は厚生労働省発表資料『令和2年度診療報酬改定の概要 調剤』よりお借りしました。2020年の改定で「特定薬剤管理指導加算」は「特定薬剤管理指導加算1」に名称が変更となり、「特定薬剤管理指導加算2」が新設されました。薬剤服用...

注7 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、別に厚生労働大臣が定める患者に対して、当該患者の副作用の発現状況、治療計画等を文書により確認し、必要な薬学的管理及び指導を行った上で、当該患者の同意を得て、悪性腫瘍の治療に係る薬剤の投薬又は注射に関し、電話等により、その服用状況、副作用の有無等について患者に確認し、保険医療機関に必要な情報を文書により提供した場合には、特定薬剤管理指導加算2として、月1回に限り100点を所定点数に加算する。この場合において、区分番号15の5に掲げる服薬情報等提供料は算定できない。

乳幼児服薬指導加算

乳幼児服薬指導加算とは【2020改定】
乳幼児服薬指導加算とは、「6歳未満の乳幼児」の処方箋の受け付けた際「体重や適切な剤形等」の確認を行い「適切な指導等」を行い,その記録や要点を「薬歴及びお薬手帳」に記録した際に算定できる加算です。※6歳未満の乳幼児の処方箋を受付け,調剤し...

注8 6歳未満の乳幼児に係る調剤に際して必要な情報等を直接患者又はその家族等に確認した上で、患者又はその家族等に対し、服用に関して必要な指導を行い、かつ、当該指導の内容等を手帳に記載した場合には、乳幼児服薬指導加算として、12点を所定点数に加算する。

吸入薬指導加算

吸入薬指導加算【2020新設】~算定要件や算定クイズも~
※画像は厚生労働省発表資料『令和2年度診療報酬改定の概要 調剤』よりお借りしました。吸入薬指導加算は、2020年の改定で新設された加算です。患者さんやご家族さん 又は 医療機関の求めに応じて、チェックリスト等を用いて吸入指導等を行いま...

注9 喘息又は慢性閉塞性肺疾患の患者であって、吸入薬の投薬が行われているものに対して、当該患者若しくはその家族等又は保険医療機関の求めに応じて、当該患者の同意を得た上で、文書及び練習用吸入器等を用いて、必要な薬学的管理及び指導を行うとともに、保険医療機関に必要な情報を文書により提供した場合には、吸入薬指導加算として、3月に1回に限り30点を所定点数に加算する。この場合において、区分番号15の5に掲げる服薬情報等提供料は算定できない。

調剤後薬剤管理指導加算

調剤後薬剤管理指導加算【2020新設】
※画像は厚生労働省発表資料『令和2年度診療報酬改定の概要 調剤』よりお借りしました。薬剤服用歴管理指導料の総合ページ調剤後薬剤管理指導加算は、2020年の改定で新設された加算です。地域支援体制加算を算定している薬局しか...

注10 区分番号00に掲げる調剤基本料の注5に規定する施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、糖尿病患者であって、別に厚生労働大臣が定めるものに対して、患者若しくはその家族等又は保険医療機関の求めに応じて、当該患者の同意を得て、調剤後も当該薬剤の服用に関し、電話等によりその服用状況、副作用の有無等について当該患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導(当該調剤と同日に行う場合を除く。)を行うとともに、保険医療機関に必要な情報を文書により提供した場合には、調剤後薬剤管理指導加算として、月1回に限り30点を所定点数に加算する。この場合において、区分番号15の5に掲げる服薬情報等提供料は算定できない。

関連:在宅患者訪問薬剤管理指導料

注11 区分番号15に掲げる在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定している患者については、当該患者の薬学的管理指導計画に係る疾病と別の疾病又は負傷に係る臨時の投薬が行われた場合を除き、算定しない。

交通費は患家の負担

注12 薬剤服用歴管理指導料の3に係る業務に要した交通費は、患家の負担とする。

薬剤服用歴管理指導料の特例

注13 別に厚生労働大臣が定める保険薬局において、注1、注2又は注3に掲げる指導等の全てを行った場合には、注1、注2及び注3の規定にかかわらず、薬剤服用歴管理指導料の特例として、処方箋受付1回につき、13点を算定する。この場合において、注4から注10までに規定する加算は算定できない。

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区分13の2 かかりつけ薬剤師指導料

かかりつけ薬剤師指導料とは【2020年改定】~算定要件と解説~
かかりつけ薬剤師指導料の算定要件は、ボリュームがかなりありますが,患者の事を親身に思う,経験豊富な薬剤師なら「当たり前」にやっている事も多いです。2020年改定で、73点→76点に引き上げられました。また『24時間の相談体制』につい...

かかりつけ薬剤師指導料 76点

注1 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、当該施設基準に規定する要件を満たした保険薬剤師が患者の同意を得て、必要な指導等を行った場合に、処方箋受付1回につき所定点数を算定する。

(か)麻薬管理指導加算

注2 麻薬を調剤した場合であって、麻薬の服用に関し、その服用及び保管の状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行ったときは、22点を所定点数に加算する。

(か)重複投薬・相互作用等防止加算

注3 薬剤服用歴に基づき、重複投薬、相互作用の防止等の目的で、処方医に対して照会を行い、処方に変更が行われた場合は、重複投薬・相互作用等防止加算として、次に掲げる点数をそれぞれ所定点数に加算する。
イ 残薬調整に係るもの以外の場合 40点
ロ 残薬調整に係るものの場合 30点

(か)特定薬剤管理指導加算1

注4 特に安全管理が必要な医薬品として別に厚生労働大臣が定めるものを調剤した場合であって、当該医薬品の服用に関し、その服用状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行ったときには、特定薬剤管理指導加算1として、10点を所定点数に加算する。

(か)特定薬剤管理指導加算2

注5 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、別に厚生労働大臣が定める患者に対して、当該患者の副作用の発現状況、治療計画等を文書により確認し、必要な薬学的管理及び指導を行った上で、当該患者の同意を得て、悪性腫瘍の治療に係る薬剤の投薬又は注射に関し、電話等により、その服用状況、副作用の有無等について当該患者に確認し、保険医療機関に必要な情報を文書により提供した場合には、特定薬剤管理指導加算2として、月1回に限り100点を所定点数に加算する。この場合に
おいて、区分番号15の5に掲げる服薬情報等提供料は算定できない。

(か)乳幼児服薬指導加算

注6 6歳未満の乳幼児に係る調剤に際して必要な情報等を直接患者又はその家族等に確認した上で、当該患者又はその家族等に対し、服用に関して必要な指導を行い、かつ、当該指導の内容等を手帳に記載した場合には、乳幼児服薬指導加算として、12点を所定点数に加算する。

関連:薬剤服用歴管理指導料,在宅患者訪問薬剤管理指導料

注7 区分番号10に掲げる薬剤服用歴管理指導料を算定している患者については、算定しない。また、区分番号15に掲げる在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定している患者については、当該患者の薬学的管理指導計画に係る疾病と別の疾病又は負傷に係る臨時の投薬が行われた場合を除き、算定しない。

区分13の3 かかりつけ薬剤師包括管理料

かかりつけ薬剤師包括管理料【2020年改定】~包括される点数・包括されない点数~
2019年10月に消費税率10%への引き上げに伴う対応により、かかりつけ薬剤師包括管理料は280点→281点に変更になりました。2020年改定でも281点が維持されました。かかりつけ薬剤師包括管理料の基本情報・包括範囲点数処...

かかりつけ薬剤師包括管理料 291点

注1 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、当該施設基準に規定する要件を満たした保険薬剤師が、医科点数表の区分番号A001に掲げる再診料の注12に掲げる地域包括診療加算若しくは注13に掲げる認知症地域包括診療加算、区分番号B001-2-9に掲げる地域包括診療料又は区分番号B001-2-10に掲げる認知症地域包括診療料を算定している患者の同意を得て、必要な指導等を行った場合に、処方箋受付1回につき所定点数を算定できる。この場合、この表に規定する費用(区分番号01に掲げる調剤料の注4、注5及び注8に規定する加算、区分番号15に掲げる在宅患者訪問薬剤管理指導料(当該患者の薬学的管理指導計画に係る疾病と別の疾病又は負傷に係る臨時の投薬が行われた場合に限る。)、区分番号15の2に掲げる在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料、区分番号15の3に掲げる在宅患者緊急時等共同指導料、区分番号15の4に掲げる退院時共同指導料、区分番号15の7に掲げる経管投薬支援料、区分番号20に掲げる使用薬剤料及び区分番号30に掲げる特定保険医療材料を除く。)は当該点数に含まれるものとする。

関連:薬剤服用歴管理指導料,かかりつけ薬剤師指導料

注2 区分番号10に掲げる薬剤服用歴管理指導料又は区分番号13の2に掲げるかかりつけ薬剤師指導料を算定している患者については、算定しない。

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区分14の2 外来服薬支援料

外来服薬支援料とは~算定用件や算定事例を確認~【2020年改定】
外来服薬支援料は、2018年改定→2020年改定では変更がありませんでした。外来服薬支援料についての大雑把なまとめ・患者1名に対し、月1回に限り算定できる加算(185点)である。・医療機関への「服薬支援の必要性を事前に確認」or「...

外来服薬支援料 185点

注1 自己による服薬管理が困難な患者若しくはその家族等又は保険医療機関の求めに応じて、当該患者が服薬中の薬剤について、当該薬剤を処方した保険医に当該薬剤の治療上の必要性及び服薬管理に係る支援の必要性を確認した上で、患者の服薬管理を支援した場合に月1回に限り算定する。

注2 患者若しくはその家族等又は保険医療機関の求めに応じて、患者又はその家族等が保険薬局に持参した服用薬の整理等の服薬管理を行い、その結果を保険医療機関に情報提供した場合についても、所定点数を算定できる。

関連:在宅患者訪問薬剤管理指導料

注3 区分番号15に掲げる在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定している患者については、算定しない。

14の3 服用薬剤調整支援料

1 服用薬剤調整支援料1 125点

服用薬剤調整支援料1【2020年改定】
「服用薬剤調整支援料」は2018年の改定で新設されました。そして2020年改定で「服用薬剤調整支援料2」が新設されたことにより、「服用薬剤調整支援料」は「服用薬剤調整支援料1」に名称が変更になりました。「服用薬剤調整支援料1」の要点を...

2 服用薬剤調整支援料2 100点

服用薬剤調整支援料2【2020新設】
※画像は厚生労働省発表資料『令和2年度診療報酬改定の概要 調剤』よりお借りしました。服用薬剤調整支援料2が 2020年の改定で新設されました。同 服用薬剤調整支援料1 との最も大きな違いは、『重複投薬等に係る提案』をしたという『取組』...

注1 1については、6種類以上の内服薬(特に規定するものを除く。)が処方されていたものについて、処方医に対して、保険薬剤師が文書を用いて提案し、当該患者に調剤する内服薬が2種類以上減少した場合に、月1回に限り所定点数を算定する。

注2 2については、複数の保険医療機関から6種類以上の内服薬(特に規定するものを除く。)が処方されていたものについて、患者又はその家族等の求めに応じ、当該患者が服用中の薬剤について、一元的に把握した結果、重複投薬等が確認された場合であって、処方医に対して、保険薬剤師が当該重複投薬等の解消に係る提案を文書を用いて行った場合に、3月に1回に限り所定点数を算定する。

区分15 在宅患者訪問薬剤管理指導料

1 単一建物診療患者が1人の場合 650点
2 単一建物診療患者が2人以上9人以下の場合 320点
3 1及び2以外の場合 290点

注1 あらかじめ在宅患者訪問薬剤管理指導を行う旨を地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、在宅で療養を行っている患者であって通院が困難なものに対して、医師の指示に基づき、保険薬剤師が薬学的管理指導計画を策定し、患家を訪問して、薬学的管理及び指導を行った場合に、単一建物診療患者(当該患者が居住する建物に居住する者のうち、当該保険薬局が訪問薬剤管理指導を実施しているものをいう。)の人数に従い、患者1人につき月4回(末期の悪性腫瘍の患者及び中心静脈栄養法の対象患者にあっては、週2回かつ月8回)に限り算定する。この場合において、1から3までを合わせて保険薬剤師1人につき週40回に限り算定できる。

在宅患者オンライン服薬指導料

注2 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、医科点数表の区分番号C002に掲げる在宅時医学総合管理料に規定する訪問診療の実施に伴い、処方箋が交付された患者であって、別に厚生労働大臣が定めるものに対して、情報通信機器を用いた服薬指導(訪問薬剤管理指導と同日に行う場合を除く。)を行った場合に、注1の規定にかかわらず、在宅患者オンライン服薬指導料として、月1回に限り57点を算定する。この場合において、注3及び注4に規定する加算並びに区分番号15の6に掲げる在宅患者重複投薬・相互作用げる在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料は算定できない。また、保険薬剤師1人につき、1から3までと合わせて週40回に限り、週10回を限度として算定できる。

(在)麻薬管理指導加算

注3 麻薬の投薬が行われている患者に対して、麻薬の使用に関し、その服用及び保管の状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行った場合は、1回につき100点を所定点数に加算する。

(在)乳幼児加算

注4 在宅で療養を行っている6歳未満の乳幼児であって、通院が困難なものに対して、患家を訪問して、直接患者又はその家族等に対して薬学的管理及び指導を行った場合は、乳幼児加算として、1回につき100点を所定点数に加算する。

(在)薬局から16km以内で

注5 保険薬局の所在地と患家の所在地との距離が16キロメートルを超えた場合にあっては、特殊の事情があった場合を除き算定できない。

(在)交通費は患家の負担

注6 在宅患者訪問薬剤管理指導に要した交通費は、患家の負担とする。

区分15の2 在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料

1 計画的な訪問薬剤管理指導に係る疾患の急変に伴うものの場合 500点
2 1以外の場合 200点

注1 1及び2について、訪問薬剤管理指導を実施している保険薬局の保険薬剤師が、在宅での療養を行っている患者であって通院が困難なものの状態の急変等に伴い、当該患者の在宅療養を担う保険医療機関の保険医の求めにより、当該患者に係る計画的な訪問薬剤管理指導とは別に、緊急に患家を訪問して必要な薬学的管理及び指導を行った場合に、1と2を合わせて月4回に限り算定する。

(在急)麻薬管理指導加算

注2 麻薬の投薬が行われている患者に対して、麻薬の使用に関し、その服用及び保管の状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行った場合は、1回につき100点を所定点数に加算する。

(在急)乳幼児加算

注3 在宅で療養を行っている6歳未満の乳幼児であって、通院が困難なものに対して、患家を訪問して、直接患者又はその家族等に対して薬学的管理及び指導を行った場合は、乳幼児加算として、1回につき100点を所定点数に加算する。

(在急)薬局から16km以内で

注4 保険薬局の所在地と患家の所在地との距離が16キロメートルを超えた場合にあ
っては、特殊の事情があった場合を除き算定できない。

(在急)交通費は患家の負担

注5 在宅患者緊急訪問薬剤管理指導に要した交通費は、患家の負担とする。

区分15の3 在宅患者緊急時等共同指導料

在宅患者緊急時等共同指導料 700点

注1 訪問薬剤管理指導を実施している保険薬局の保険薬剤師が、在宅での療養を行っている患者であって通院が困難なものの状態の急変等に伴い、当該患者の在宅療養を担う保険医療機関の保険医の求めにより、当該保険医療機関の保険医等、歯科訪問診療を実施している保険医療機関の保険医である歯科医師等、訪問看護ステーションの保健師、助産師、看護師、理学療法士、作業療法士若しくは言語聴覚士、介護支援専門員又は相談支援専門員と共同でカンファレンスに参加し、それらの者と共同で療養上必要な指導を行った場合に、月2回に限り算定する。

(在急共)麻薬管理指導加算

注2 麻薬の投薬が行われている患者に対して、麻薬の使用に関し、その服用及び保管の状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行った場合は、1回につき100点を所定点数に加算する。

(在急共)乳幼児加算

在3 在宅で療養を行っている6歳未満の乳幼児であって、通院が困難なものに対して、患家を訪問して、直接患者又はその家族等に対して薬学的管理及び指導を行った場合は、乳幼児加算として、1回につき100点を所定点数に加算する。

(在急共)薬局から16km以内で

在4 保険薬局の所在地と患家の所在地との距離が16キロメートルを超えた場合にあっては、特殊の事情があった場合を除き算定できない。

関連:在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料

在5 区分番号15の2に掲げる在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料は、別に算定できない。

区分15の4 退院時共同指導料

退院時共同指導料 600点

注 保険医療機関に入院中の患者について、当該患者の退院後の訪問薬剤管理指導を担う保険薬局として当該患者が指定する保険薬局の保険薬剤師が、当該患者の同意を得て、退院後の在宅での療養上必要な薬剤に関する説明及び指導を、入院中の保険医療機関の保険医又は保健師、助産師、看護師若しくは准看護師と共同して行った上で、文書により情報提供した場合に、当該入院中1回に限り算定する。ただし、別に厚生労働大臣が定める疾病等の患者については、当該入院中2回に限り算定できる。

区分15の5 服薬情報等提供料

【2020年改定】服薬情報等提供料-とは その算定要件や書き方
『服薬情報等提供料』は、2018年→2020年改定では特に変更はありませんでした。この「服薬情報等提供料」大雑把に言うと『薬剤の使用が適切に行われるよう、調剤後も当該患者の服用薬の情報等について把握し、その情報を医療機関や患者さんのご...

1 服薬情報等提供料1 30点
2 服薬情報等提供料2 20点

注1 1については、保険医療機関の求めがあった場合において、患者の同意を得た上で、薬剤の使用が適切に行われるよう、調剤後も当該患者の服用薬の情報等について把握し、保険医療機関に必要な情報を文書により提供等した場合に月1回に限り算定する。これらの内容等については薬剤服用歴に記録すること。

注2 2については、患者若しくはその家族等の求めがあった場合又は保険薬剤師がその必要性を認めた場合において、当該患者の同意を得た上で、薬剤の使用が適切に行われるよう、調剤後も患者の服用薬の情報等について把握し、患者、その家族等又は保険医療機関へ必要な情報提供、指導等を行った場合に算定する。なお、保険医療機関への情報提供については、服薬状況等を示す情報を文書により提供した場合に月1回に限り算定する。これらの内容等については薬剤服用歴に記録すること。

注3 区分番号13の2に掲げるかかりつけ薬剤師指導料、区分番号13の3に掲げるかかりつけ薬剤師包括管理料又は区分番号15に掲げる在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定している患者については、算定しない。

区分15の6 在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料

1 残薬調整に係るもの以外の場合 40点
2 残薬調整に係るものの場合 30点

注1 区分番号15に掲げる在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定している患者その他厚生労働大臣が定める患者に対して、薬剤服用歴に基づき、重複投薬、相互作用の防止等の目的で、処方医に対して照会を行い、処方に変更が行われた場合は、処方箋受付1回につき所定点数を算定する。

注2 区分番号10に掲げる薬剤服用歴管理指導料、区分番号13の2に掲げるかかりつけ薬剤師指導料又は区分番号13の3に掲げるかかりつけ薬剤師包括管理料を算定している患者については、算定しない。

区分15の7 経管投薬支援料 100点

経管投薬支援料 100点

経管投薬支援料【2020新設】簡易懸濁法導入に対する評価
簡易懸濁法に対する評価として、2020年改定で新設されました。算定できるのが『簡易懸濁法を開始する場合のその初回のみ』という点も特徴的な加算です。概要より引用経管投薬支援料経管投薬が行われている患者が簡易懸濁法を開始する場合に...

注 胃瘻若しくは腸瘻による経管投薬又は経鼻経管投薬を行っている患者若しくはその家族等又は保険医療機関の求めに応じて、当該患者の同意を得た上で、簡易懸濁法による薬剤の服用に関して必要な支援を行った場合に、初回に限り算定する。

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第3節 薬剤料

区分20 使用薬剤料

1 使用薬剤の薬価が調剤料の所定単位につき15円以下の場合 1点
2 使用薬剤の薬価が調剤料の所定単位につき15円を超える場合の加算 10円又はその端数を増すごとに1点

注 使用薬剤の薬価は、別に厚生労働大臣が定める。

第4節 特定保険医療材料料

区分30 特定保険医療材料 材料価格を10円で除して得た点数

注 使用した特定保険医療材料の材料価格は、別に厚生労働大臣が定める。

第5節 経過措置

1 平成24年3月31日以前に区分番号15の注1に規定する医師の指示があった患者については、区分番号15の注5、区分番号15の2の注4及び区分番号15の3の注4の規定は適用しない。

<引用おわり>

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